沖縄県内の海浜で活動を行う
ライフセーバー/ライフガード、救難所員の皆様へ
新型コロナ感染拡大防止を目的として、パトロール業務中における救助/救急の対応に関する指針をまとめました。
自分自身を守る為だけでなく、気づかないうちに感染を拡大させることのないように、皆様のご協力をお願い致します。
一般社団法人 沖縄ライフセービング協会
公益社団法人 琉球水難救済会
新型コロナウィルスに対するパトロール中の
ライフセーバー/ライフガードの対応について
沖縄県内で活動するライフセーバー/ライフガードの皆様へ
緊急事態宣言の中、各ビーチにて安全の確保に尽力されている事、心より感謝申し上げます。
この度、県内で活動を行う皆様へ、感染拡大防止を目的に、以下の指針を発表する事となりました。
外出自粛を要請されている期間ではありますが、事故は、いつどのような時に発生するか誰にも分かりません。もしもの時に、バイスタンダーとして対応する皆様の身を守る為にも、ご協力をよろしくお願い致します。
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琉水会救難所員でもあるライフセーバー/ライフガードにおいて、海難救助時に起因する感染症等の症状が発症した場合、すみやかに琉水会事務局に連絡して下さい。
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陸上での対応
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監視活動中
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監視活動の範囲及び注意喚起範囲などは、海水浴場・プール管理者と協議して決定する。
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必ずマスクとゴム手袋等の感染防護具を着用
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最小人数で対応
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心肺蘇生法実施の場合
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呼吸の確認時は、顔に近づけず、胸の挙などで確認。
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救助者はマスクとゴム手袋等の感染防護具を着用。
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傷病者の口と鼻をフェイスマスクか洋服、布等で覆う。
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頭部側に人がいないことを確認してから胸骨圧迫開始。
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基本的には、胸骨圧迫のみでの心肺蘇生(ハンズオンリーCPR)を行う。吹込みは行わない。
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AEDが届いたら、従来通り直ちにAEDを使用する。
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屋内の場合、窓の開放、換気扇等の使用など、室内の換気を行う。
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海上での対応
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意識なしの要救助者をボード及びチューブで確保する場合は、救助者と要救助者の顔に接近しないよう十分注意する。
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意識なしの要救助者の場合、海上での呼吸の確認,吹込みを行わない。
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マスクを着用する(布や紙製のマスクは、水に濡れると使用が厳しい為、水に濡れても使用が可能な、ウェット生地のファイスカバー:マスクのような形状の物を推奨)
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ウェット生地のフェイスカバー(マスク)は、マスクのように通気性がない。また、マスクとしての機能は無く、自身の飛沫を防ぐ、相手の飛沫を防ぐ等の最小限の機能しかない。
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レスキューチューブによる救助は、マスクを着用した状態でのスイムは現実的ではないため、レスキューボードによる救助を基本とする。
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救助から陸上への引き継ぎに関して
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救助後、ビーチでの搬送や心肺蘇生に関しては、できる限りビーチにて待機していた他のライフセーバー等と交代し対応をする。第一救助者は救助後、心拍数は高く、呼吸が荒くなる。
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待機していたライフセーバー等は、マスク、ゴム手袋等を着用し、感染防止の準備を整えて待機
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一般社団法人 沖縄県ライフセービング協会
代表理事 音野 太志
公益社団法人 琉球水難救済会
◆参考資料
日本臨床救急医学会
https://jsem.me/news/post_3.html
アメリカ心臓協会のポスター
https://newsroom.heart.org/file/covid-19-and-adult-cpr-infographic?action=
Resuscitation Council UKの動画